kzi-workshop 【電子工芸作品の作り方】

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LEDテープライトをバラして3Vの電池電源でも使用可能なチップLEDを準備する

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 砲弾型のLEDより明るくて平らで設置スペースを取らないチップLEDですが、電子工芸作品を作るために、電子部品ショップで少ない個数を購入すると単価が高くなりますし、チップ型なので配線を直接ハンダ付けするのは作業がやりにくなど使い難い所があります。

ですので、それらのデメリットの解決手段の一つとして、DIYでよく使われるLEDテープをバラして準備するという手もありますという事例を紹介致します。

 

 

 車やインテリアでのDIY照明としてよく使われるLEDテープライト、いろんなタイプのLEDテープライトが売られていますが、よく使われているのは、防水タイプで5050チップLEDを搭載したものだと思います。長さは5mで300個のLEDが搭載されLEDを3個毎でカットして使うこともできます。現在の価格はホワイトタイプで850円なので、LED1個あたりの単価は約2.85円です。

ですから、在庫としてチップLEDを購入する場合は、いろんな用途に使えて単価的にもお得なLEDテープを一巻き購入する方がお得ではないでしょうか。

 

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 LEDテープライトの5050タイプでもいろんな色のがありますが、チップLEDとチップ抵抗で構成されていて基本的な構造は同じです。

 

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 LEDテープライトは3個毎にカットして使用でき、標準的な製品はDC12Vを供給すると点灯します。ACアダプターからの電源との間に各種のコントローラを入れると、リモコン制御や点灯制御ができます。上の写真はチップLED6個でカットして、いろんな色のLEDテープライトを並列に並べてACアダプターからの電源にリモコン制御のコントローラを入れて即席で作った回路です。

 

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 写真の一番下のLEDテープライトRGBタイプだけは、配線が4本必要で回路の組み方も他と異なります。このRGBのチップLEDはコントローラがないと使えないので、LEDテープライトをバラして、チップLEDで使うというような使い方はできません。

 

それでは、LEDテープライトをバラしてみましょう。

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バラす時は写真のようにハサミでカットします。防水タイプの場合はLEDの上に樹脂がついていますのでそれも剥がします。チップ抵抗は自分は使わないので捨ててます。

 

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 バラしたチップLEDに配線をハンダ付けします。5050のチップLEDには1つのチップの中に3つのLEDが組み込まれいます。ですので端子が6端子あります。クリップ付きスタンドで写真のようにクリップで摘まめばハンダ付けし易いです。写真のように片側の3つの端子がすべてショートするようにハンダ付けします。LEDテープライトをバラしたやつはチップLEDの下にテープが残っているので、このハンダ付け作業がやり易いというメリットがあります。

 

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 反対側も同様に3つの端子がすべてショートするようにハンダ付けします。配線の向きは変えた方が後から使い易いように思います。

 

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 ハンダ付けに問題がないか3Vのボタン電池を配線で挟んで確認します。3つのLEDがすべて点灯しているか、どちらの配線がアノード側(+)なのかの極性もチェックします。

【補足】RGBタイプのチップLEDで同じことをやると赤色しか点灯しません。理由はRGBのチップLEDの中には赤と緑と青のLEDが組み込まれていますが、同じように並列に配線して電圧をかけると赤のLEDが緑と青より内部の抵抗が低いので電流が赤にだけ流れ緑と青には流れなくなるからです。

 

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問題なければ、グルーガンで端子の所にグルーを塗り絶縁処理をします。

 

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以上の作業で3Vの電源で点灯する平らな光源の完成です。

 

 

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使用している道具についての説明は次の記事を参考にして下さい。