kzi-workshop 【電子工芸作品の作り方】

電子工芸作品の作り方と、kzi-workshopのハンドメイド作品についての情報発信していきます。

水面の風景の作り方とその水面をライトアップする方法について

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 水面の風景は水資源が豊富な日本に住む日本人にとってはひとつの原風景でありミニュチアライトの内に水面の演出を組込んだ作品は、組込んでない作品より魅力的に感じます。ですから自分の作品には水面の演出を取り入れたミニュチアライトが多いです。

 

 水面がある光景のように見えるようにするには、少なくとも二層の構造が必要です。一層目は色の層です。青、水色、青緑等表現したい水の色を一層目に持ってきます。この層は薄くても良いので紙に絵具で描いても良いですし色砂を薄く敷き詰めても良いです。

 

 重要なのは二層目です。一層目の色の層の上に透明な樹脂をある程度の厚みを持たせて敷き詰めて二層目を作ります。この層の厚みや透明度や表面の面粗度で水面の雰囲気が変わってきます。表面はフラットよりも波打っている方がよりリアルな水面のように見えます。

 

 さらに三層目で水泡や水しぶき等を表現したりすればより魅力的な水面になります。自分は水泡の表現には白く色付けしたガラスの粉を少しまぶしています。自分は使っていない技法ですがエポキシボンドを歯ブラシなどの粗い毛先を使用して塗布する方法等もあります。

 

 以上で水面の模型は完成するのですが、水面へのライティングを正しく行わないと魅力的な水面にはなりません。水面へのライティングは水面に対して上方からライティングしないと水面のようには見えません。光が一層目の色の層で反射して二層目の透明の層で拡散して目に届くとと水面のように感じます。

 

では、次に水面の演出をした自分の作品を幾つか紹介します。

  

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 一層目は青く色付けしたガラスの粉を使っています。二層目は透明なアクリルエマルジョン系ボンドをを使っています。三層目として白く色付けしたガラスの粉を少しまぶしています。うまく水面の演出ができている作品です。

 

 

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 上記の作品と水面の作り方は同じです、上方からの光源の光が強いので白ぽい水面になってます。しかし、周りに明かりがある時は相対的に上方からの光は弱まりますので一層目の青が見えるようになります。

 

 

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 一層目は和紙に青く色を塗ってます。二層目は透明なホットボンドを塗りその上に透明なラッカーでトップコートしています。この作品はハンドメイドライトを作りだした初期の頃の水面の演出です。

 

 

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 一層目にガラスピーズ(♯80)とジョイントコーク(クリア)を混ぜたものを塗装して白いベースを作りました。二層目にプリンターインク(シアン)とジョイントコーク(クリア)を混ぜたものを塗装しました。水深が深くないように表現したかったのでインクを混ぜる量を少なめにしてマダラに塗り所々で一層目の白い層が見えるようにしました。三層目にジョイントコーク(クリア)を全体に塗りガラスピーズ(♯40)を上からフリカケました。四層目に仕上げとしてラッカースプレー(クリア)で3回上から塗装しました。

 

 

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 一層目にガラスピーズ(♯80)とジョイントコーク(クリア)を混ぜたものを塗装して白いベースを作りました。二層目にプリンターインク(シアン)とジョイントコーク(クリア)を混ぜたものを塗装しました。水深が浅い所と深い所の表現の差は浅い所は1回塗りで深い所は2回、3回塗りを行うことで青の色を濃くしました。三層目にジョイントコーク(クリア)を全体に塗りガラスピーズ(♯40)を上からフリカケました。四層目も再度ジョイントコーク(クリア)を全体に塗り水しぶきを表現したい所には重点的にガラスピーズ(♯40)を上からフリカケました。四層目に仕上げとしてラッカースプレー(クリア)で3回上から塗装しました。

 

 

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