kzi-workshop 【電子工芸作品の作り方】

電子工芸作品の作り方と、kzi-workshopのハンドメイド作品についての情報発信していきます。

シリコンシーラントで型取りする

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 ホームセンターなので売っていて比較的入手しやすいものの素材の特徴とその特徴を利用して造形物をつくる自分なりのノウハウを紹介します。 

コニシ ボンド シリコンシーラント 330ml クリヤー #55388

コニシ ボンド シリコンシーラント 330ml クリヤー #55388

 

シリコン(シリコンシーラント)

 シリコンの特徴で一番利用できるのは離型性です。この離型性の特徴によりシリコンシーラントの上には塗装ができないことはよく知られています。塗装ができないということは、接着材も引っ付かないということです。要するに型を作る材料として大変すぐれた特徴がシリコンにはあるということです。しかし、ホームセンターで購入してきたシリコンシーラントでは型は作れません、なぜなら型を作るには粘性が適していないからです。ですので型材にするには工夫が必要になります。

 

 

ホクレン 片栗粉 250g

ホクレン 片栗粉 250g

 

 デンプンパウダー(片栗粉)

その工夫のために片栗粉を使用しています。片栗粉を適当な容器に移してその上にシリコンシーラントを塗布し片栗粉を練りこむようによく混ぜて粘土状にします。(粘性をコントロールするパウダーの特徴を使いました) 粘土状になれば型取りようのシリコン粘土として使えるので、このシリコン粘土でカタドリしたい原型を覆い乾かせばシリコンの型ができます。この時に速く型を作りたい場合は、混ぜ合わせたシリコン粘土に少しずつ水を混ぜながら練ります、水の影響で粘土がベタベタしてきたらまた片栗粉を混ぜて粘性を適正に保つようにします。この水を混ぜるのはシリコンシーラントを硬化させるために混ぜています。シリコンシーラントは大気中の水蒸気を吸収して硬化するものなので、シリコン粘土に水を混ぜるとシリコンシーラントの硬化が促進されて速く固まります。それと注意事項としましては、シリコンシーラントと片栗粉を混ぜる時はニトリルゴム手袋等の手袋しないと手についたシリコン粘土は手を洗ってもなかなかすぐには落ちないので気持ち悪い思いをすることになります。

 

 

  

型取り用シリコンを購入すれば、上記のようなことをしなくても型は作れるのですが、自分の考える工芸は生活の中にあるものを利用して何かの形を生み出していくことに価値があると考えていて、型取り用シリコンは工業品のイメージがありシリコンシーラントと片栗粉は生活品のイメージがあるので自分の中の流儀では、精密な型取りが必要ないのならシリコンシーラントと片栗粉を使い型をつくるのが電子工芸としては正しい方法論を採用しているということになっています。

 

後、追記といたしましては、シリコンシーラントと片栗粉で作ったシリコン粘土で原型を造形すれば、それを雄型としてその上に木工ボンドなどを塗布して乾燥させれば(原型の大部分がシリコンなので木工ボンドホットメルトもくっつきません)、張り子のような造形物も簡単につくることが可能です。

 

 

シリコンシーラントでの型取りの実際のやり方は次の記事を参考にして下さい。


 シリコンシーラントで型抜きシートを作る方法は次の記事を参考にして下さい。

 

次の動画はシリコンシーラントで型抜きして造形する参考動画です。