kzi-workshop 【電子工芸作品の作り方】

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アクリルエマルジョンについて (自作の樹脂粘土で造形物を作る)

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アクリルエマルジョンとはアクリル樹脂が水分中に粒子状に分散した形態になっているものであり乳状で白濁した液です。液としては白濁していますが、乾燥させて水分を飛ばすと透明なアクリル樹脂になります。アクリル絵の具や接着材として用いられています。

 

今日はアクリルエマルジョン系ボンドを使用した自分なりのノウハウを紹介します。

 

 

自作の樹脂粘土で造形物を作る

 

樹脂粘土の主成分は木工用ボンドの成分の酢酸ビニルエマルジョンがベースになっているそうです。

 

参考記事

www.floree.jp

 

なので、エマルジョン系ボンドと片栗粉(デンプンパウダー)と水を混ぜて粘土状にしたもので造形物が作れるかの実験をおこないました。最初は酢酸ビニルエマルジョン系ボンド(木工ボンド)で粘土を作ってカタヌキしてみましたがカタヌキできない粘土ができました。次にアクリルエマルジョン系ボンドを試してみましたらカタヌキが可能な粘土になりました。ボンドの種類により粘土の違いがでるか、ヤヨイ化学のジョイントコークコニシのカベコークで粘土を作り造形物を作ってみました。どちらの粘土でもカタヌキは可能のため造形物の作り易さで比較したところ、自作の樹脂粘土をつくるのに適したアクリルエマルジョン系ボンドは、コニシのカベコークだという自分なりの結論になりました。ジョイントコークの方が柔らかめの粘土になりカベコークの方が硬めの粘土になりました。動物のミニュチアを作ってみたのですが硬い方が成形しやすく硬化するのもカベコークの方がはやかったので、カベコークの粘土の方が良いと自分は判断しました。

 

 

自作樹脂粘土を使用した作品の紹介

 

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オシドリのオーナメントを自作樹脂粘土で制作

 

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お稲荷様を自作樹脂粘土で制作

 

自作樹脂粘土の作り方は、大き目のタッパーに片栗粉を入れておいて、そこにアクリルエマルジョン系ボンドを塗布してボンドに片栗粉を練りこむようによく混ぜます。ボンドが十分に片栗粉を抱え込んだら手を水に濡らすなどして水分を加えていきながら混ぜていくとしっとりとした粘土になります。さらに混ぜ続けるとアクリルエマルジョン系ボンドが硬化しだして硬くなります。柔らかくするには水を加えて混ぜるとある程度はまた柔らかくなります。加える水と片栗粉の量で粘性をある程度調節できるのがこの粘土のメリットです。その他のメリットは必要な分だけの粘土を作れるので保存に気を使う必要がないことと、透明のアクリルエマルジョン系ボンドを使えば色成分は片栗粉の色だけなので透明感のある粘土ができるというところと、硬化が速い粘土というところがメリットになります。デメリットは自作で粘土作るよりは購入してくる方が品質は安定しているし自作する手間も必要がないということです。

 

自作樹脂粘土での型抜きの実際のやり方は次の記事を参考にして下さい。
 

[グレイス] 樹脂風粘土

[グレイス] 樹脂風粘土

 
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